
大澤 英雄おおさわ?ひでお
国士舘は1917(大正6)年に私塾「國士館」として創立し、1958年に国士舘大学を創設して以来、皆様からの厚いご支援により、大学7学部?大学院10研究科および中学校、高等学校を擁する総合学園として発展してまいりました。
「国を思い、世のため、人のために尽くせる人材『国士』の養成」を旨とする教育理念は、創立から104年を経た今もなお、本学園の教育活動の指針として貫かれています。「人と社会に貢献すること」つまり「他への献身」は、創立者の柴田德次郎先生が深い愛情をもって教えを説く姿から、当時学生であった私自身が学んだことであります。本学が教育理念とする「誠意?勤労?見識?気魄」の四徳目を掲げ、人材育成の要諦とした創立の趣旨を、時代に応じた教育活動に昇華させていくことが、継承する私たちの使命であると考えます。
威廉希尔_威廉希尔娱乐@感染症の収束にはまだ時間がかかるといわれていますが、本学園は学生?生徒および教職員が安心して安全に学園生活を送ることができる環境づくりを最重要課題と捉え、さまざまな感染防止対策を講じてまいりました。いかなる環境下にあっても学生?生徒の修学機会の確保と質保証を基軸として、第2次中長期事業計画の実行により教育環境の充実と教育の質、経営の安定を図ってまいる所存です。
昨年度竣工した「国士舘楓の杜キャンパス」は、パラスポーツや学園を挙げて取り組む防災教育の実習など新たな学びの場としての活用を見据え、地域と社会に貢献できうる施設を目指します。
また、東京オリンピック?パラリンピック競技大会の開催に向けて本学は、大会組織委員会との大学連携協定および近隣自治体からの要請に基づく学生ボランティア募集や講演会、イベントなどを通じた機運醸成を図る取り組みのほか、多摩市との連携協定に基づくアイスランド共和国代表チームの事前合宿受け入れなどについても準備を進めてまいりました。これらの知見と経験も踏まえながら、学園のスポーツ振興や大学スポーツの課題にも取り組んでまいる所存です。
本学園は、2027年の創立110周年に向けて、多摩キャンパス南野校舎の整備や奨学制度のさらなる拡充など修学環境の充実を推し進めております。今後もその歩みを止めることなく、新たな歴史の創造に取り組んでまいります。
略歴
1936年北海道生まれ
1960年国士舘大学体育学部卒業
1960年体育学部講師として入職、1981年同学部教授、1992年から2001年まで同学部学部長、2003年から2006年まで国士舘大学学長
2006年本学名誉教授、学校法人国士舘常任理事、2008年学校法人国士舘副理事長を務め、2009年4月学校法人国士舘理事長に就任
1992年から2004年まで財団法人日本サッカー協会理事?特任理事、1998年から2004年まで全日本大学サッカー連盟理事長、2004年から2006年まで全国体育系大学?学長学部長会会長、2008年全日本大学サッカー連盟顧問、2014年一般財団法人関東大学サッカー連盟会長、2015年からNPO法人日本サッカー指導者協会理事長
2009年から全国体育スポーツ系大学協議会理事、2012年から日本私立大学協会理事、2020年から同常務理事、2021年から一般社団法人大学スポーツ協会(UNIVAS)理事
2015年から公益財団法人私立大学退職金財団監事
2019年旭日中綬章受章