2023年04月18日
宗像氏が弁護士の仕事を紹介―法学部卒業生によるキャリア講座―
法学部法学会主催の「卒業生によるキャリア講座」が、威廉希尔_威廉希尔娱乐@5年度春期の法学部専門選択科目「キャリアデザインⅠ?Ⅱ?Ⅲ」として開講しています。
法学部の学びを生かした仕事に従事している合わせて16人の卒業生が講師となり、学生時代を振り返りながら現在の仕事について紹介し、後輩たちにメッセージを贈ります。
第1回となる4月14日は、弁護士の宗像玲樹氏(平成18年卒業)を講師に招きました。
宗像氏は、やりたいことが見つからなかった大学時代と卒業数年間の日々を紹介し、参加した学生の心を掴むと、「社会に何の貢献もしていない自分を見つめ直した」と話し、法科大学院に向けて勉強を開始した経緯を説明しました。
その後も、周囲の優秀な学生にまじり法科大学院で勉強を重ねていたという宗像氏。ある授業で、受験のセオリーとは逆の、判例や通説を根拠としない自分自身の考えを発表し、担当教員に「自分の頭で考えることを続けてほしい」と評価されたことで初めて勉強が楽しくなったというエピソードを紹介しました。
次に、司法試験、司法修習を経て弁護士となり6年目を迎えた宗像氏から、独立性の高い弁護士の仕事について弁護士法などをもとに説明があり、各事案を一人で背負い決断し進めていく弁護士の仕事のやりがいについて、いくつかの印象に残った担当事件を例にあげて説明がありました。真実を探求することをおろそかにせず結論を出すことの大切さ、メリットだけでは推し量れない事案を通した教訓など、一つ一つの事件を通して弁護士として大切にすべき姿勢を学び続ける宗像氏の熱意が感じられる講演となりました。
講演終了後には会場から多くの質問があがり、宗像氏は丁寧に答えていました。
参加した学生は「昨年度受講した先輩からの勧めで受講した。弁護士の仕事の実際について知ることができた。卒業生ということもあり、近い距離で話を聞くことができるのがよかった」といった感想が聞かれました。
本講座は、法学部のキャリア教育の一つとして位置づけられるもので、将来の社会的?職業的自立に向けて必要な職業観?勤労観の醸成、および主体的に進路を選択する能力?態度を身につけることを目的としており、当該科目を履修していない学生が、興味のある回だけ参加することも可能としています。
また、威廉希尔_威廉希尔娱乐@4年度からスタートした同科目ですが、昨年とは異なる卒業生に講師を依頼しており、法学部卒業生の活躍の幅広さがわかる内容となっています。
講演する宗像氏
学生からも多くの質問が寄せられた