Episode_1

「知的財産」を
通じてもっと知りたい、
日本の魅力。

インタビューの様子

鄭 雨晴Usei Tei

2020年3月 国士舘大学大学院
総合知的財産法学研究科
総合知的財産法学専攻 修士課程 修了
2022年1月 威廉希尔_威廉希尔娱乐@3年度弁理士試験 合格

鄭 雨晴さん

鄭 雨晴Usei Tei

2020年3月 国士舘大学大学院
総合知的財産法学研究科
総合知的財産法学専攻 修士課程 修了
2022年1月 威廉希尔_威廉希尔娱乐@3年度弁理士試験 合格

大学3年時、中国から国士舘大学に留学。日本でのキャリアアップを志し、大学院に進み「知的財産権」の勉強をはじめたという、鄭さん。日本人にとっても難解な法律の条文に真っ向から向き合い、弁理士試験合格を果たします。日本を舞台に夢を掲げ、着実に前進し続ける、そのモチベーションはどこから湧いてくるのか、詳しくお伺いしました。

日本でのキャリアアップを志し、
大学院に進学

国士舘大学大学院を志した、
きっかけを教えてください。

中国で生まれ育った私は、大連外国語大学に進学。そこで日本語を学んでいました。幼い頃から日本へは何度か旅行で訪れたことがあり、街がきれいで、人がやさしくて礼儀正しいというイメージが残っており、それ以来ずっと興味を持っていました。そして大学3年の時、ダブルディグリー制度(留学先の大学を卒業すると本来在籍している大学の卒業も認められる制度)で国士舘大学 2 1 世紀アジア学部への留学が決まり、日本での生活をはじめることができたのです。期待していた通り、日本での毎日は魅力的で「このまま日本で就職して、キャリアを積みたい」と思うようになりました。

それまで語学の勉強はしてきましたが、日本でのキャリアアップを見据えた、専門性の高い学びを得ていない…そう感じた私は、大学院への進学を決意します。その中でまず考えたのが、総合知的財産法学研究科でした。法律を学んでみたいという想いが漠然とあったのですが、法律全般を学ぶのはさすがに間口が広すぎる、などと思っていた時に目が留まり、思い切って研究科長である飯田昭夫先生にメールで相談してみたのです。すると先生は、気さくな言葉でやり取りしてくださって、そのお話から弁理士という仕事に対し「語学力を生かせる仕事」というイメージが湧き、そこからは迷わず進学を決めました。

インタビューの様子

先生たちの親身な対応が、
私に自信を与えてくれた

弁理士試験の合格に向け、どのように勉強してきましたか。

大学院に進学するまで法律は全く勉強したことがなくて、まさにゼロからのスタートでした。とにかく法律の条文が分からないと勉強も進まないので、それを理解することからはじめたのですが、留学生の私には、独学ではとうてい太刀打ちできない内容でした。だから、私のとった勉強法は「分からない部分は必ず質問する」こと。どんな些細なことでも、自分が理解できるまでマンツーマンで教えていただきました。飯田先生や本山雅弘先生、三浦正広先生、田邉恵先生、菊池徹先生、その他にもたくさんの親身な先生に恵まれたことで、私は勉強を頑張り続けることができました。今でも本当に感謝しています。

手厚く面倒をみてくださった先生たちにお応えするため「必ず弁理士に合格する」という気持ちは次第に強くなっていきました。修士課程を修了した後も私は研究生として残り、その2 年目に弁理士試験に合格。日本で就職し、頑張り続けることができるきっかけを手にすることができ、本当に嬉しかったです。知的財産権について学ぶことも興味深いのですが、私にとっては、こういった権 利を重んじる日本人の風習というか人柄が本当に素晴らしいものに見えます。だからこそ、日本でキャリアを積みたいと思ったのです。現在、私は特許事務所に勤務しています。これまで学んできた語学力も生かしながら、グローバルな案件にも積極的に携わっていきたいですし、その中で日本という国の魅力を、もっと深く知っていけたらとも思っています。

インタビューの様子

大学院で得られるのは、
知識や資格だけじゃない

国士舘大学大学院の、
どんなところにメリットを感じましたか。

お世話になった先生の多くは実務家教員の方々で、私を弁理士試験合格へと導いてくださっただけでなく、同業でご活躍の方々とつながる機会も与えてくださいました。就職して大学院を巣立った現在でも、業務で分からないことや、もっと知りたいことを持ち帰っては大学院に寄り、先生に相談しています。学校に来てみると、同じ時期に弁理士試験に合格した川上さんなど同じ志を持ったOBともよくお会いするので、情報交換をしたりしています。このように、就職した後も交流を続けたくなる、たくさんの方々にお会いできた。それこそ、国士舘大学大学院のメリットではないかと思います。

これから学びたいという方々にメッセージをお願いします。

たくさんの人が支えてくださったから、今の私がある。素直にそう思えるのも、国士舘のおかげだと思っています。日本に来た当初は、ゴミの分別など生活の基本さえ分からなかった私に色々教えてくださった国際交流センターの方々。大学院ではじめて法律を学ぶという私に、親身に寄り添ってくださった先生。そして、試験の時などはお互い励まし合い、就職してからも交流し続けてくれる仲間たち…私は国士舘で、大学院まで過ごせたことで、本当に貴重なつながりに恵まれることができました。大学院で得られるものは、決して知識や資格だけじゃない。だからこそ魅力的な場所なのだと、私は思います。

あなたにとって「国士舘大学大学院」とは?

日本を、もっと
大好きにさせてくれた場所

鄭 雨晴

Usei Tei

インタビューの様子